動物生産学

家畜の肥育について研究を行っています。

動物生産学伴 智美 准教授 Assoc. Prof. Ban Tomomi

どうしたら家畜を効率よく太らせることが出来る?

家畜を効率よく生産するには、できるだけ給与飼料を少なくし、体内でできる限り消化を行い、排泄を少なくすることが重要です。飼料添加物、脂肪細胞から分泌されるホルモンや代謝性物質、消化管内微生物など様々な方面から家畜の肥育についての研究を行っています。

ブタの肥育効率は腸内細菌に影響されるのか?

近年ヒトやマウスの研究から、太ったヒトやマウスと痩せたヒトやマウスではある細菌の割合が異なっており、腸内細菌の割合の違いが、食べ物の消化やエネルギー吸収に影響するため、腸内細菌の割合が体脂肪に影響するといわれています。この腸内細菌の割合の違いによるエネルギー吸収や体脂肪の違いがブタでも起こっているなら、肉生産のためにブタを効率よく肥育させるために腸内細菌を利用できるのではないかと考えて研究を行っています。

スイギュウのコレステロールはなぜ低い?

東南アジアではスイギュウは農耕用として利用されてきました。しかし近年では機械化により農耕用としての利用は減少し、スイギュウの食肉や乳生産のための利用が注目されています。スイギュウはウシと比べて乳中の脂肪分が高く、チーズやアイスクリームの材料として使われていますが、食肉中のコレステロール含量は低く、牛肉よりもヘルシーな食肉であるといえます。血中のコレステロール濃度もスイギュウはウシの1/2ほどの濃度しかありません。ウシとスイギュウの脂質代謝の違いは何が原因なのか??? 解明するための研究を行ってます。

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