園芸植物機能学

果樹を楽に管理し、果物を楽しくする。

園芸植物機能学村上 覚 准教授 Assoc. Prof. Murakami Satoru

果樹を楽に管理する

果物の生産量は、年々減少しています。その背景には、果樹が水はけの良い急傾斜地で栽培されることが多く、高齢化に伴って管理が難しくなっていることがあります。さらに、温暖化の影響で気象災害や病害虫、果実への障害も増えてきています。こうした状況で、生産量を維持するには「楽に管理できる技術」や「温暖化などに対応できる技術」の開発が欠かせません。課題はたくさんありますが、様々な方と力を合わせて、一つ一つ取り組んでいきたいと考えています。

果物を楽しく、面白くする

果物は収穫後、どう扱うかで大きく変わります。例えば、エチレンを使うことで、カキやニホンナシが加熱後に手で簡単に剥けるようになったりします。さらに、発酵させると味や香り、成分までもがガラッと変わります。このように、果物は収穫後の工夫次第で色々な変化が起こるので、科学的にも面白くて、楽しいです。


カキ剥皮

魅力的な果樹産業に貢献する

果樹は開花から始まり、四季の移ろいの中で果実が育ち、色づき、収穫に至ります。収穫が終わりではなく、流通や加工が続き、それぞれには課題が存在しますが、科学的に探究することで可能性も広がります。果樹産業がより魅力的になるように貢献したいと考えています。

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