分子遺伝育種学

約150年前にダーウィンが説いた謎にひとつの答えを出すことができました。

分子遺伝育種学諏訪部 圭太 教授 Prof. Suwabe Keita

どんな研究をしてみえるのか、教えてください。

植物の育種」に関わる研究をしています。野菜の品種改良などに貢献する分野です。

その中でも、私のチームは特に「移動することのできない植物がどうやって適切に子孫を残すのか」というところに注目しています。植物が子孫を残す、というと、受粉してタネ作る、というのはイメージできると思いますが、そのメカニズムはまだわかっていないことがたくさんあるんです。

2010年に発表された論文がイギリスの科学誌”Nature”に掲載されたと伺いました。
どんな研究だったんですか?

植物が自分の花粉でタネを作ると、子供は自分と全く同じものができます。これは野菜生産にはいいことです。全く同じ品質の野菜ができるので。しかし、「種(しゅ)」という概念から見るとまずい。「生物多様性」って聞いたことがあると思うんですが、いろんな特徴があったほうが環境変化に適応できる可能性が高いですよね。個体の特徴がまったく同じというのは環境変化に対応しにくいってことです。

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