花粉媒介システムについて
もともとはハチやチョウに頼らない花粉媒介システムが当たり前でした。花に来る虫と言えばミツバチやチョウ。だけど、花を咲かせる植物が地球上に出現したのはかれこれ1億年も前のこと。このころ、ミツバチもチョウも地上にはいなかったと考えられます。
「チェリモヤ」や「アテモヤ」といったトロピカルフルーツについて
これらは比較的古い形質を保持するグループに属しており、一つの花が♀から♂にと機能的に変化します。ミツバチやチョウの訪花を受けません。
まだ、わからないこと
まだ、わからないこともいろいろあります。花は要所要所でしか香りを出さないのに、昆虫は本当にずっと花の中に入っているのか、それとも香りの出ているときだけ花の中にいるのかは謎です。

Mission 昆虫の生態を研究し、その成果とおもしろさを伝えていくことで、研究室にかかわるすべての人の進化リテラシーの向上を目指します。 希少種や生物多様性の保全、害虫や外来種のコントロール、生態系サービスの持続的利用といった応用課題の解決を見据え、昆虫の行動・進化・遺伝・動態・群集の基礎的な研究を進めています。こうした一連の研究プロセスを通じて、科学の知識と考え方、フィールドワーク・実験・統計・プログラミング・ライティング・プレゼンのスキルを身につけていきます。具体的な研究内容はプロジェクトへ。 また、研究の成果とおもしろさを子どもたちや地域のみなさんに広く伝えていくことで、昆虫学・生態学